地方視察

皆様如何お過ごしでしょうか。
10月はジブチのいくつかの地方に出かけました。

アルタ州はジブチ市に隣接する州です。州都のアルタは標高750Mで、灼熱の当地では比較的涼しい場所です。実際，平均気温もジブチ市より低いようです。日本で言えば、軽井沢でしょうか。実際に、地元の人や外国人の避暑用施設があります。公的施設としては、ジブチ軍の幹部養成学校、ホテル料理学校もあります。地震観測所までありました。ジブチは地溝帯があり体に感じない地震はよく起きています。日本の大きな地震も感知しているとのことでした。

その東にあるディキル州のハンレ地区にも行きました。地溝帯の存在により、ジブチは地熱発電の潜在性が高いのです。現在、日本の組織が調査を行っています。車で行けるところまで行き、後は重い機材を担いで何キロも歩いて観測しています。今回は、その道路も状態が悪化して、残念ながら観測地点まで行き着けませんでした。また、挑戦したいと思います。

なお、少し趣向を変えて、当地の体表的な飲料工場にも伺いました。エネルギー、食料などのほとんどを輸入に依存しているジブチでは、電気代も人件費も高いです。したがって、工場を運営するのはなかなか大変なことです。それでも、ジブチでの一人当たりの炭酸飲料の消費量が東アフリカで最も多いとも言われ、この工場が成り立っていると聞きました。

ジブチ政府は、地熱開発などで自前のエネルギーを増やし、職業訓練で人材を育成するなどして、企業活動の環境を向上させようとしています。TICAD VI（第六回アフリカ開発会議）で、経済の多角化が優先課題の一つに挙げられました。今後、ジブチでのビジネス環境の向上に期待したいです。

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