招聘プログラム

平成29年8月7日

 まだハムシン(強風)の季節は終わっていないようです。

 砂が詰まって、クーラーが効かなくなったり、水漏れしたりとトラブル続きです。

 気温は40度を超え、建物の出入りでは毎回眼鏡が曇ります。

 

 実は嬉しいことがありました。

 ジブチから3人の若者が勉強と実習のために日本に行きます。

 

 「安倍イニシアティブ」という招聘プログラムです。

 2013年に横浜で第五回アフリカ開発会議(TICAD V)が開催されました。

 その際、民間セクターから、雇用に直結する人材育成が必要であるという強い声がありました。

 これに応えて、大学院課程と企業研修を組み合わせた研修プログラムを実施することになったのです。

 

 三人は、それぞれ、地熱開発、国際関係、情報通信技術を専門にしています。日本で修士課程に編入して、その後日本企業で研修を行います。

 ジブチはアフリカ東部の地溝帯に位置し地熱開発の潜在性が高いです。エネルギーのほとんどを国外資源に頼っているため自立性を高めるためにも重要な分野です。

 地政学上極めて特異な場所にあるジブチにとり国際関係が重要なのは言うまでもありません。また、ジブチは情報通信のハブを目指しています。

 

 エネルギー大臣、地熱公社総裁、当地JICA所長他の参加を得て、壮行会を実施しました。

 招聘プログラムを通じて、産業開発のための人材育成、日アフリカのビジネス交流に役立つことを願います。

 三人が経験を積んで能力を伸ばし、日本ジブチの経済関係強化の先導役になることを期待しています。

 La nation